鳳凰、双龍、巴紋、稲妻紋の吉祥絵柄は、藩から将軍家、朝廷、大名、公家への献上されたもので、大名のお屋敷で催された大規模な宴には大皿が慶ばれました見込みには長い尾を宙に広げ優美に舞う鳳凰の姿が描かれています雲間を駆ける口を開けた「阿形」と口を閉じた「吽形」の阿吽の双龍は、角がある虬龍と角がない蛟龍に描き分けられ、龍の尾の繊細さはさすがに他を凌駕しています建仁寺（海北友松）大徳寺、妙心寺（狩野探幽）、相國寺、天龍寺、龍安寺に描かれた龍にも見劣りしない筆致です右二つ巴紋、角立て稲妻紋は、公家、武家の家紋、神社の神紋として用いられた歴史ある紋です3つの巴紋と3つの稲妻紋は型破りな構図で、繊細に描かれた双龍に重ねて描かれ、六芒星の図形を予見させます巴紋に描かれたの丸い模様も奇抜です鳳凰と双龍の間の余白の構成は「余白の美」とされ、空間の美しさを出現させています着目すべきは湾曲して描かれた双龍に躍動感を待たせる湾曲構図が特徴的です約300年以上前の伊万里陶工の博識の高さと美意識、吉祥紋への造詣の深さが伺えます輪花型の口縁と輪郭線、裏面の花草木紋様高台に砂が付いています目跡は1か所できれいです大明成化年製は本場中国でも多数偽物が出回っており日本の古伊万里にも多く見られます「大」を「太」と記した太明成化年製は決して筆誤でも写し間違いでもなく、当時の古伊万里職人の識記号、商標で、景徳鎮の模倣を断る職人の気質、誇りですそれを証拠に17世紀後半、中国で最高技術を誇っていた景徳鎮窯が衰えたため、古伊万里は西欧の王侯貴族を中心に広がり、特にアウグスト強王は古伊万里の蒐集に取り憑かれ、やがてマイセンで磁器開発を命じ現在のマイセン窯になりました秀吉ゆかりの地、大阪城、難波宮、四天王寺と歴史的史跡が残る由緒ある地で大切に所蔵されていた大皿です大切に所蔵頂ける方とのご縁が大皿の使命、宿命、運命、天命と感じております直径…約50センチ　高さ…約6.5センチ　重さ…約4.6キロ#古伊万里 #伊万里 #輸出伊万里 #献上伊万里 #染付 #手書き #双龍 #鳳凰 #巴紋 #稲妻紋 #家宝 #大明成化年製 #美術品 #古美術品 #逸品 #美術館級 #骨董品 #柿右衛門 #鍋島 #古九谷 #備前#ロイヤルコペンハーゲン #マイセン